INTERVIEW

「バックグラウンド認証」が
デジタル社会を変革する
BPCC20 ファイナリスト 徳山 真旭
(株式会社AnchorZ)

MIT-VFJは24年間にわたり、毎年継続的にメンタリングプログラムを実施しています。
同プログラムでは、 MIT-VFJ登録メンターが徹底したメンタリング・アバイスを行い、事業計画の見直しやブラッシュアップを行います。

今月は、BPCC20で最優秀賞とトーラス賞を受賞された、株式会社AnchorZの徳山 真旭 社長にお話を伺います。

「人に最も近い」「常識を覆す」バックグラウンド認証とは

大野
まず、「バックグラウンド認証」とはどんなものか、読者に分かりやすいように教えてください。
「人に最も近い」とか「常識を覆す」というコピーを使われている理由は?
徳山
まずバックグラウンド認証が「常識を覆す」というところ、これは何かと言いますと、認証サーバーを必要ないという部分が今までの認証技術とは全く違います。
認証を正しくしようとすると、大きなデータを難しい処理をして実行しようとするために認証に、認証サーバー、つまりパワーのあるマシンで行う必要があり、どうしても認証はサーバーを使う。
ということが常識となっておりました。
しかし、我々の技術は、スマートフォンと本人だけで、完璧と言って良いほどの本人認証ができ、そこが常識を覆すという部分です。

次に、「人に最も近い」という部分については、スマートフォンそのものが普段から持ち歩く電子デバイスとして普及し、そのスマートフォンを中心に認証や電子鍵の生成、さらにはその共有が行われる。
という部分が一つ。
もう一つが、そのスマートフォンの中に内在する、カメラやマイクとか、加速度センサー、ジャイロセンサー、重力センサー、照度センサー、GPS、Wi-Fi等と、いろいろなセンサーが付いており、普段から持ち歩くスマートフォンを操作する時にいろいろな本人しか再現できない様々な情報を豊富に自然に取得することができるんです。
インサイトカメラをなどの内在する様々なセンサーを使って、普段使いをしている本人の顔なのか、声なのか、また、場所やWi-Fi、利用時の傾け方など、顔と画面の距離の平均とも関連しています。
あるWi-Fiのエリアに入ってきた時に、大体いつもこの場所でスマホを操作する時には顔と画面の距離は20cmぐらいの距離で使っている。
今日もこのエリアでは繋がっているWi-Fiなどとの相関関係も含めて20cmぐらいで使っている。
だから本人認証率は向上する。
とか。
そういったことを利用者が無意識のうちに自然にバックグラウンドで総合的に判断するので、「人に最も近い」という言い方をさせていただいております。
大野
毎日使っているスマートフォンで、いろいろな人の生体情報と合わせたそれぞれの使い方の癖みたいなものを情報として判断して、本人かどうかがわかるんですね。
徳山
はい。
その通りです。
もうちょっとだけ将来の目標として具体的に言わせていただきますと、段階がございまして、私達のこのバックグラウンド認証®︎のアルゴリズムを、半導体チップの中に最初から組み込めるようになりましたら、ソフトウェア(アプリ単位)ではなく、何時何分にLINEを使ったとか、Facebookを何分使った、銀行の振り込みアプリは何時何分にどこで使った…というのも含めて、スマホそのものが、全部本人認証に使えるようになります。
ただし、半導体の中に弊社の技術を組み込むのは、恐らく4年〜5年先ぐらいになるので、それまでは
一つのアプリに対して、それぞれそのアプリを立ち上げて使っているときの状態を収集してアプリ単位でばバックグラウンド認証®︎を行います。
大野
徳山さんのところで開発されたこのバックグラウンド認証®︎、世界中で他にはないんですか。
徳山
はい。
「IEEE(アイトリプルイー)」という国際学会があり、その中にもいろんな専門分野がありまます。
生体認証では、「IJCB(アイジェーイシービー)」というのが、世界最高峰の生体認証に関する学会なんです。
そこに我々のこのバックグラウンド認証®︎の認証アルゴリズムが採録されました。
日本で論文採録されたのは2社しかありません。
そのうちの1社は大学の研究所の様なところなんですが、論文のみで実装(=商品化)はしておりません。
論文採録に加え、実装(=商品化)までできているのは、弊社だけなんです。
2023年の9月に弊社のスタッフが産総研の皆様とともにスロベニアに渡り、4日間論文のレビューを受けてきました。
その時には、新規性・進歩性・信頼性においても世界で最も最先端かつ唯一のものであるとご評価をいただきました。
日本・アメリカ・中国に42件の海外特許を有していることも含め、論文も採録されているということは、「唯一無二のアルゴリズム」であることの証明なんです。

ユーザーの負担一切なし コストは20〜30分の1

大野
今ご説明くださったように唯一無二のものだということはわかりましたけれども、認証システムはいろんなものがありますよね。
現在他のプロダクツを使っている会社が、「別のものを使っているから、そんなのいらないよ」と言うのを、どう突き崩していくかが重要かなと思うんですね。
確かに性能が唯一無二で上回っていても、それを納得してもらわないと、商品の販売には繋がらないですよね。
その辺はどういう努力をされているんでしょうか?
徳山
これに関しては、コツコツコと王道である営業努力をする以外にないと思っています。
例えば5年間かけてある認証の仕組みを一生懸命構築したとします。
例えば、設計に2年、開発に2年、1年のテストを経た後に、数十億円のコストをかけてシステムを稼働させたとします。
これは、減価償却しなければいけません。
せっかく5年もかけて何十億もの費用で稼働させたシステムを「急に他にいいのが出てきたからそれに変えよう」、と言っても、なかなかそうはいかないという現実があると思います。
僕たちのシステムのメリットとして、さきほど言いました、ユーザーには一切負担をかけないということと、認証サーバーは使わないというのは、導入までの期間が数年単位で短くなりますし、その分費用もおそらくですが、簡単に20分の1や30分の1ぐらいになると思います。

少し例をあげますと、設計だけで2年3年かけ、さらにサーバー同士の連携にセキュリティホールができるかもしれないから、その補完のために新たに認証サーバーを立てる必要が出てきたり、利用者の増加に合わせてインフラを強化する必要が出てきたり、万が一のサーバーダウンの対応のために、冗長化をしなければいけなくなる。
などの問題やさらに将来を見据えたスケーラビリティどうするのか、などと問題がどんどん山積みになってしまいます。
そうしていくうちに、どんどんお金と手間がかかってしまうのですが、我々のバックグラウンド認証®︎にはそれがないのです。
様々な会社の既に稼働しているいろいろな認証システムに急に割り込んで導入を進めていくのはいくのはいくら何でも無理があると思いますが、必ずリプレースの時期が来ますので、その時に向けて、我々の認証システムの実績をコツコツと残していけば、認知度が少しずつ高まり、検討のテーブルに乗ると思います。
その時に、コストは今までの20分の1でありながら、利用者の利便性は上がり、セキュリティも強固であるとなれば、徐々に我々のアドバンテージが結果となって出て来ると思います。
そういった地道ではあるが、王道の営業活動に今は労力を使ってやっているところです。
でも、商品ができたのが1年半前なので、1年かけて、ようやく事例が少し出てきたという段階ですので、今はこれを地道に続けていきます。
大野
交換していく時期が来ると今おっしゃいましたけれども、その時期というのはどれくらいのスパンなのでしょう。
徳山
7年に1回のところもあれば、10年に1回のところもあるので。
規模が小さければ、例えば3年に1回とか5年に1回というのもあると思います。
大野
導入いただくために最も重要な切り口はやはり数字でしょうか。
徳山
そうですね、やはりコストが安いという部分は重要ですね。

導入したきらぼし銀行は大幅なコストダウン

大野
コストが安いと言われても、すぐに切り替えられないというところが多いと思うんですね。
現在、既に導入されている企業は何社くらいですか。
徳山
今は15社ほどです。
大野
15社の中で、影響力の大きい会社、お客様というのは、例えば銀行とか、そういうところはどうですか。
徳山
セキュリティツールなので、先方様に許可をもらっているところしか言えないのですが…きらぼし銀行さんには使っていただいています。
Citrixのシンクライアント環境をご利用されていたようですが、非常にコストが高く、3ヶ月に1回パスワードを変えなくてはならない。
基幹システムも含めて、クラウドサービスを30件ぐらい使っていて、3ヶ月に1回に30件のパスワードが全部刷新されるので、覚えていられない。
そうするとパソコンの裏に付箋を貼ってメモしちゃう。
パソコンそのものを盗まれたり、忘れたらどうする。
という話になりました。
しかしこれはどこにでもある身近な問題ではないかと思います。
結果的には、高額な仕組みを使っても、最後の人とデバイスのログインのところでセキュリティとしては保全されていない(正しいログインをした後に悪意を持って他の人に渡されたり、ログイン情報が盗まれてしまいなりすましのログイン利用されてしまう。
等)。
また、シンクライアント環境だと通信環境次第で動作が重くなり、コロナ後のオンライン会議の増加の際にオンラインツールで自分の映像や画面共有にするとすぐに落ちてしまう。
などの問題を解決できなかったそうです。
そのように非常に生産性が悪くてお困りでした。
その時に弊社のバックグラウンド認証®︎のご説明をさせていただき、シンクライアント環境から乗り換えていただきました。
全部で5000台のPCに我々の技術を導入いただき、数億円のコストダウンになったのではないかと思います。
大野
それは素晴らしいです!
さすがきらぼし銀行さん。
そういう事例ができると、我も、我も、となりますよね。
きらぼし銀行さんが名前を出してくださるなら、いっそ「我々はこんなに素晴らしい技術を採用したよ」と宣伝くださるとありがたいですね。
徳山
そうですね、多分機会があれば言って下さっていると思います。
ただ積極的に僕らのためにセールスすることはないでしょうけど(笑)
大野
パソコンで「インテル入ってる」なんてのがありましたが、そんな広告宣伝戦略は考えていらっしゃいますか?
徳山
そうですね、チップの中に入ったら、そんなこともやりたいなと、ちょっと考えています。
でも今はまだ、そういう展開はしてないですけどね。

バックグラウンド認証の7種の製品ラインナップ

大野
導入するとなった時には、どれくらいの規模で導入するんですか。
実際に採用しますとなった時は、どんなプロセスを踏むのでしょうか?
徳山
こちらがバックグラウンド認証を使った製品ラインナップでございます。
(※図1)
1番はアプリ単位、要するにスマートフォンの1個のアプリに対して、バックグラウンド認証1個を導入いただくと、1ヶ月100円、1年間で1,200円いただきます。

先ほどきらぼし銀行さんの例はこの2番です。
パソコンの上の情報漏洩対策用に、1年間で6,000円のパッケージ(Win版とスマホ版)。

3番4番5番6番7番は、基本的には裏でバックグラウンド認証が動いているんですけど。
オンラインのeKYC(Electronic Know Your Customer)といって、オンライン上で本人登録の際の確認ってすごく面倒くさいですよね。
免許証なんか斜めにして撮ってくださいとか。
あの面倒な作業が要らなくなるというプラットフォームサービスなんです。
フィッシングも、2024年10月現在で500億円を超える損害があるんですけど、弊社の技術をを使っていただくとフィッシングも防げます。

この7番目は、手ぶらで認証を簡単に実現するツールです。
スマートフォンをポケットからいちいち出さなくても、スマートフォンをポケットに入れたまま素通りすれば認証も決済自動で完成するという、応用技術です。
大野
すごいラインナップですね。
徳山
来年から売りまくろうと思っています。

ビジネスプランコンテストに応募して得たもの

大野
バックグラウンド認識®︎で、我々のビジネスプランコンテストBPCCに応募された理由、きっかけを教えてください。
徳山
当時はですね、この技術のパテントを取って実装開始しはじめた時だったんです。
我々のようなディープテックベンチャーというのは、理解するのが難しく、資金調達が大変なんです。
技術が複雑であれば複雑であるほど、理解してくれる人の数(分母)が減ってくるので、そうするとお金が出ないみたいな形になっちゃうんですね。
特許はある、アイディアもある、実装する自信もある。
でも、実際に実装しようとしたらお金がかかるという時に、「お前たちのアイディアいいじゃないか」「お前たちの特許いいじゃないか」という、お金を出してくれるようなパートナー様を探そうとしていたんです。
その時に我々は技術会社のため、ネットワークもほとんどなく、部屋の中でキーボードをパチパチ打っているだけではそのようなパートナーを見つけるのが難しかったんです。
それならどうする?となり、コンテストを受けまくるしかない。
コンテストで露出すれば、ネットワークが広がるのではと思い、ネットでググって探し、応募しました。
コンテストを受け続ければ、いろいろな人がそのコンテストを見て、そこから広がり、パートナーも見つかったらいいなと思って、あの当時は本当にいろんなコンテストを受けま続けました。
大野
MITベンチャーフォーラムはどこで知りましたか。
徳山
確か、Facebookか何かの広告であったと思います。
そして、これも受けようと思って受けたという記憶があります。
大野
そうですか、それは嬉しいです。
どなたからの紹介ではないわけですね。
当時のメンターはどなたでしたか?
徳山
馬場研二さんと山田敦子さんです。
大野
おお、それは最強のコンビだ!
徳山
もう心強かったです。
大野
お2人はひじょうに優れたメンターです。
メンタリングを受ける前と受けた後、ご自身と事業にどのような変化がありましたか?
徳山
いろいろな方からずっと同じ指摘をされながら、最近はようやく直ってきたかなと思うんですが、やはり技術用語が多いこと。
また、完全にプロダクトアウト的な説明になっているので、相手の立場にたった資料作りをする様にと馬場さんと山田さんからご指摘をいただきました。
馬場さんには厳しく、山田さんには優しくご指導いただいたように思います。
飴と鞭で、はい。
大野
そうですか。
なんか逆のような気がする…山田さんの方が厳しくて、馬場さんが優しいような気がするけど、そうではないんですね(笑)
徳山
はい。
そうではなかったんです。
なぜかというと、メンターの方にもいろいろ専門分野があると思うんですが、
山田さんの方がどちらかというとIT(テクノロジー)にご理解が早かったような記憶があります。
大野
山田さんは、昔SEでしたからね。
徳山
それで僕の資料を見ると、山田さんは「言いたいことはわかるんだけどね」と言って、通訳してくれるみたいな感じになるんですが、馬場さんは「何言ってんの、これ。
わかんないんだけど」みたいな感じになるので(笑)
大野
馬場さんは金融ベースですから(笑)
なるほど、そうですか。
いいコンビだったと思います。
結果そのメンタリングを受けたことによって何が変わりましたか。
徳山
最終的には、かなりプレゼン資料も直していただいて、おかげで最優秀賞を取れました。
そのことでいろいろなところでもセールスしやすくなったというか、事業もしやすくなって非常に良かったと思っております。

大野
プレゼンテーションの見せ方以外に、ビジネスの根本に関しては何かプラスになったようなことはありませんでしたか。
徳山
コンテストの時がちょうどコロナの真っ最中だったじゃないですか。
そのために、メンターの方々と「優勝できました。
ありがとう、またいろいろやろうね」みたいな感じですぐに直接お会いする機会ができなくて非常に残念でした。
お会いしてさらに深掘りして、繋がりが深くなるということが実感できる機会がなかったですね。
大野
なるほど、そうでしたね、本当に。
徳山
コンテストを受けるまでは、オンラインでの面談を頻繁にしていただいたのですが、コンテスト終了後は、コロナのお決まりパターンで、何かよほどのことがなければオンライン会議を開催して、次のプランについて計画したりするような展開にはならなかったです。
大野
なるほどね、本当にそうですね。
コロナだったから、結局Zoomですもんね、全部。
リアルでやる醍醐味って素晴らしいのですが、残念ながらコロナがあって。

最終審査発表会に向けて、どんな気分でしたか?自信はありましたか?
徳山
それは正直言うと全然なくて。
先ほど申し上げた通り、ディープテックは理解いただくのが難しいために、とにかく、こういう変わったことをやろうとしている人がいるんだというのを知らしめるっていうのがメインになっていました。
大野
プレゼンスを高めるのがメイン目的だったわけですね。
当時はコンテスト形式で、徳山さんは最優秀賞を受賞されました。
審査員の言葉で印象に残っていることやアドバイスなど、憶えていらしたら、ご紹介ください。
徳山
審査委員長の各務先生が、割と私のやろうとしている本質的なところを理解した上で、「なかなかいい試みだよ」とおっしゃってくださったのは非常にありがたかったですね。
大野
審査委員長の各務先生は、本当にいつも素晴らしいコメントを出してくださいます。

バックグラウンド認証を思いついたきっかけは妻の一言

大野
徳山さんに影響を与えた人物は?どんな影響を受けたとお考えでしょうか?
徳山
たくさんいるんですけど、一番は妻ですかね。
大野
例えばどんなふうに?
徳山
実はこのバックグラウンド認証のアイディアを思いついたのも妻のおかげでして。
私は1983〜1984年ぐらいから、初期のMacintoshをいろいろと使って、作曲したりとかしていました。
その時期だと、ITに強い人ということで、いろいろ質問しに来たりされて、答えるんですけど。
私の妻も、元々婦人服のデザイナーなので、ITは全然覚える気もないんですよ。
別に手紙でいいとか、電話でいいとか、わざわざパソコン使わなくったって不自由しない。
やる必要ないってくらいの人でした。
そんな時に、オンラインショッピングを教えると、これは良かったみたいでよく使っていましたが、フィッシングにかかる事故が何度かありました。
そこで、フィッシング対策のことも教えようとしたのですが、興味関心がなく覚えてくれませんでした。
その時の妻の一言がバックグラウンド認証®︎を発明しようと思ったきっかけになっています。
それは、フィッシング対策について説明していた時のことです。
(妻曰く)
「なぜお金を払って買い物をする客(私達)がITを使うために、あれも覚えろこれも覚えろ、あれもしろ、これもしろって言われなきゃいけないのかがわからない。
お金を払って買い物をしてくれるお客様の安心と安全を守るための仕組みを考えるのが、あなたたち開発者の仕事ではないのか?」ということを言われ、全くその通りであり、ショックを受けました。

私達(一般の人)は、買い物をしたいのであってオンラインで買い物をするときのセキュリティーのことを勉強したいわけではなく、そもそもそんなものには一切興味はない。
と・・・
大野
全くその通りですね。
徳山
全く反論できなかったんですよね。
全くその通りだなと思って。
パソコンを30万円で買ってもらって、Officeを10万円で買ってもらって、楽天のサービスでお金を払って物を買ってもらって、Amazonで買ってもらって、とやるのに、こっちは「2段階認証を覚えろ」こっちは「○○認証を覚えろ」「そのやり方では駄目です」「このルールを守って手続きをしてください」といろいろな制限をつけられるっていうのは、立場が逆だろうってって思いました。
我妻ながら、なかなかすごい良いこと言うなと思いまして。
そこで一念発起し、その様な面倒な操作が一切いらない認証(仕組み)を作ろうと思って手掛けたのが、このバックグラウンド認証®︎なんです。
大野
そうですか、頑張りましたね!
私は、徳山さんのプロダクツ、バックグラウンド認証®︎を知った時に、とにかく早く、どこでも全部入れてくれと思いましたもの。
だって今ほら、マイナンバーカードになっていますから、世の中は。
もうなんかね、写真撮れとか、ああだこうだと…マイナンバーカードにAnchorZさんのバックグラウンド認証®︎を取り入れてもらうなんてのは、どれくらいの確率の夢なんでしょうか?
徳山
まだなんとも言えないところがあるんですけど…いろいろと環境は揃ってきております。
大野
おお、そうですか!!
早くそうなってもらいたいです。
徳山
マイナンバーカードへの導入検討に向けて政府関係の方々にも沢山お会いしておりますので。
大野
みんな、面倒くさいことが嫌いだから、理解はしてくださいますよね。

バックグラウンド認証®︎をどう使うのか 製品はそれを認知させるためのもの

大野
「日本から世界へ」というコピーが書かれているんですけれども。
商品が完全に出来上がったのが1年半前でしたっけ。
徳山
順番にいろいろ出来上がりまして。
さっきお見せした7つのラインナップが揃ったのはつい最近なんです。
1番目と2番目の、アプリ向けのSDKと、「DZ Pass」というパソコン用の情報漏洩対策ソフトは1年半前ぐらいにできました。
大野
プロダクツというかそのラインナップは全部売れればいいと思うんですけれども、ターゲットを絞って一つの成功を収めろということもよく言われます。
それでいくと、その7つのラインナップをどんなスケジュールで売っていこうとされていますか?
徳山
またディープテックならではの悩みというか要望が出ちゃうんですけど。
実際に売りたいのは、バックグラウンド認証®︎のアルゴリズムだけなんですよ。
いわゆる要素技術とか基礎技術とかいうのですが、
スマホアプリ向けのSDK(開発キット)を使えば、いろいろなアプリサービスがすぐに作れるんです。
要するにサーバー不要で本人認証ができて、スマートフォンから電子鍵を飛ばして、いろいろなものにすぐアクセスできたら、それは便利だよねっていうものなのです。

開発キットだけでは、利用シーンを想像できないので、1年半ほど前に、まずはバックグラウンド認証®︎のSDKを活用した製品ができて、それをパソコンに活用することで2番目の製品「DZ Pass」という商品ができました。
そうして、パソコンの情報漏洩対策だけではなく、他にも様々な利用方法を分かりやすく形にしたものが7つほど出てきました。
これを絶対売ってやるぞという感じではなくて、様々なサービスで認証がどのように使われれば効果的であるのかという見本として7つのラインアップは作りました。
売るべきはバックグラウンド認証®︎だと思っております。

大野
ターゲットを絞り込んでやってらっしゃるわけですね。
徳山
「バックグラウンド認証®︎をご理解いただき、これはいろんな使い方ができます。
例えばこうです」というのを見せるためのラインナップという形ですね。

なぜ「世界へ」なのか 日本国内にある大きな障壁とは

大野
それを世界へということをおっしゃっていますけど、まずは日本ですか。
それとも世界へもう行っちゃいますか。
徳山
日本の場合は、さきほど言ったように、基本的にはリプレースの時期を待つのが最も良いかと思いますが、もう一つ大きな大きな障壁があります。
とにかく新参者は商流に入れない。
ということです。
逆に言うと、それだけ昔からのお付き合いを大事にするという、日本の会社同士の良い面でもあると思うのですが、安くて新しいものが出ても、「いや、今までうちはA社商品をずっと使っていたので僕たちのものに差し替えるというドライな判断をなかなかしてくださいません。

しかも僕たちが商流に入ろうとしても、縄張りみたいなのが出来上がっていて、行政、金融、医療などとそれぞれビッグプレイヤーがいて、そこに割って入ろうとしても非常に大きな壁があるなと感じる時があります。
日本では、さきほど言ったみたいに、王道でコツコツやっていくんですけれども。
この商流と壁の厚さを感じざるを得ません。

今、同時並行で、海外の方にもちょっとアプローチをしていていますが、海外の方は反応が早いので、そうなったら逆輸入バージョンもあるのかなという感じですかね。
大野
そうですね、外圧というかね。
海外展開は、まずどちら方面を狙っていらっしゃるんでしょうか?
徳山
アメリカ、ドバイ、中国に今アプローチしています。
ただ残念なことに…というと語弊がありますが、やはり中国が一番早いんですよね、反応が。
でも中国と取引すると、日本ではマイナンバーとかやりにくくなったりするので……
大野
海外の足がかりというか、そういったネットワークは大丈夫ですか。
この前、海外に進出するためのそのルートが欲しいということも、おっしゃってたような気がするんですが、それはもうゲットされましたか。
徳山
いやいや、本当にたまさかちょっと知り合いの人が、ドバイにこういう会社のVC知っているから紹介してあげようかとか、アブダビにこういう人がいてちょっと話を聞いてあげようか、という細いところから今やっています。
いくらでもご紹介いただけるのであればお会いしたいですし、お話もしたいですね。
大野
例えばMITベンチャーフォーラムのビジネスプランコンテストの先輩で、海外に出ている人なんかもいらっしゃるので、ぜひお繋ぎしたいですね。
まずは徳山さんのインタビュー記事を掲載することによってこんなすごい技術と、こんなすごい人がいるんだよというのを皆さんに知ってもらいたいと思っています。

認証行為が消える日 AnchorZが作る未来とは

大野
現在取り組んでいらっしゃることは、海外に出ていくとか、コツコツとやっているとかだと思うんですが、将来的にAnchorZさんはどんな夢を見てらっしゃいますか。
徳山
私の夢は妻に認証操作がなくなり、喜んでもらうことですっていう話なんですけど。

2019年に、MIT-VFJのコンテストに出た時に、私がイギリスのケンブリッジに行って、ARMの本社で登壇しました。
私の最終的な夢はですね、ここに1枚にまとめられておりまして。
(※図3)
バックグラウンド認証は先ほど申し上げた通り、現在はアプリケーションとかソフトウェアレベルで出来上がっております。
ですが、これをハードウェアポーティングして、ASICでコーディングして、チップの中に入れられるようにしたいとな思っているんですね。
世界中の半導体の設計をするメーカーが、うちのプラットフォームに来てくれると、我々の技術を自分達で自身の提供するチップの中に組み込めるようなツールを揃えておく。
そうすることで、AIパートナー契約を結んでいるARMのSDKの中に我々のモジュールが組み込めるようになります。
そうすると、世界中のスマートフォンの中にあるARMのチップと共に私達のバックグラウンド認証®︎も最初から搭載される様になリます。

そうすると、AppleやGoogle、HUAWEI、Samsungなどのスマホメーカーの差別なく、全てのスマーフォンに弊社の認証が搭載され、電源を入れて立ち上げた時には既にバックグラウンド認証®︎が動くというようになります。
そうなれば、いちいちパスワードを入れるとか、2段階認証を行うとかという、いわゆる認証行為そのものが、この世の中から消えてなくなります。

そうして、Appleウォレットとか、Googleウォレットを使ったオンライン電子決済の市場に、高齢者の方でも軽度の身体障害者の方でも、アプリを立ち上げ、電話するぐらいの操作ができる人であれば、バックグラウンド認証®︎によって安心安全のデジタル社会への参画が可能になります。
いちいちeKYCを行ったり、免許証のコピーや写真をとって送ったり、2段階認証などをしなくてもオンラインでの買い物がすぐに可能になります。
オンライン上での取引が増えた時に、その売り上げの一部を手数料としていただくというビジネスモデルも可能になります。
バックグラウンド認証®︎は無償で提供し、このようなビジネスモデルを構築するのも我々の目標です。

AnchorZのバックグラウンド認証の精度の高さのしくみ

大野
なるほど。
つまらない基本的な質問で申し訳ないんですけれど、確実に本人認証ってできるものなんでしょうか?
徳山
もちろんでございます。
大野
100%?
徳山
100%はないです。
認証の世界で100%っていう人は多分嘘つきです(笑)。
いやこれでも本当の話です。
大野
なりすましは防げる?
徳山
今までのセキュリティ認証と、わざとコントラストをはっきりさせて極端なご説明をしますね。
2つございまして、1つ目はですね、今までの認証っていうのは、使い始める前に1回認証するだけなんですよ。
しかも認証する時に「これから顔認証しますので、顔のご準備をしてください」という風にいつ何をどの様に認証に利用するのかを全部教えているんです。
それはどのような認証でも、全部同じなんです。
なぜかというと、正規の利用者にも「あなたにこれから2段階認証をやってもらいます」「顔認証をやってもらいます」と宣言しないと正規利用者も認証の準備ができないのでどうしてもそうなってしまいます。

そうすると、どういうことが起こるかというと、例えば指紋認証の例を言いますと、スマートフォンを盗んだ時に本人のスマートフォンの本体には利用者の指紋がベタベタくっついていますよね。
悪いことをしようとする人は、これで何をするかというと、スマートフォンにくっついてるその指紋を、2,000円ぐらいで販売する指紋のトレースツールでスマホ本体からトレースして、使い始める時に、ピトって1回認証するだけで、はい認証は成功しました。
あとは自由に使ってください。
となります。
同じことは指紋以外の全ての認証技術にも言えるんです。

顔認証の場合は、使い始める前に、インターネットからその人の顔の写真をとって3Dプリンターにかけて、お面を作ったというのもありますし。
2段階認証も、そこのサービスに行くとPDFで「私達の2段階認証の正しいやり方」みたいのが全部書いてあるので、この手順の中のなりすましポイントを見つけられて本人に成りすまされてしまいます。
認証のタイミングと仕方がわかれば、詐称(なりすまし)は、いくらでも対応策が考えられてしまうんです。
ですので、既存の認証技術が、成りすましをずっと防げてないというのは当然です。
例えば新しい指紋認証が完成し、レーザーで指紋のチェックをしますといっても、その技術は既にあってレーザーで読み取ります。
というと、同じ技術を使って、悪い人は「こうやったらレーザーも破れるじゃん」と対応策を練られてしまうんですね。
だから、このイタチごっこが終わらないんです。

我々の技術の場合は、確かに顔認証も一部を使ってることは想像できると思うのですが、顔認証がうまくいったときの使い方の癖とか、いつもいる場所とかというものが相互的なデータとして認証に加味されていて、本人にしか再現できないものになっています。
また、どのようにその加味されたデータなのか、また、いつ何をどうチェックして認証に活用されているのかが、使い終わるまで誰にもわからないんですね。
本人にすらわかりません。
ただ、本人は知る必要もなく、
本人として使い続ければ良いだけなのです。
なので、我々のものは詐称しづらいというのが一つあります。
大野
すごいなあ!
今のお話を伺っただけでも精度が高いということがよくわかりますね。
徳山
そうなんですよ。
1個の認証でやるのではなく、他の要素も足してやるので。
顔だけだと実際に利用することを考えると顔の認証精度はせいぜい99.7%ぐらいなんです。
精度は99.9%と高く設定することもできますが、実際に利用するシーンの場合に手ぶれや、逆光などのために本人も使えなくなると困るので、認証精度は下げて使わざるを得ないんです。
そうすると、結局さっき言ったみたいに、お面でなりすましされるようなことになっちゃうんですね。
でも我々のものは、顔の認証精度に頼ることなく、他の要素でもチェックしてるので、よりセキュリティ精度が高まっています。
この2点において、我々の認証技術にアドバンテージがあると言えるところです。
大野
素晴らしいです。
頼もしい限りですよね。

低コストですぐにでも導入できる「手ぶらでお任せスマホ認証」で
実現する認証フリーな世界

大野
徳山さんのプロダクツと、会社を宣伝したいことを、ここでどんどん言ってください。
徳山
嬉しいな。
実は、来年(25年1月末)から頑張って売っていく商材があります。
「手ぶらでおまかせスマホ認証」と「いうもので、これはサーバーレスで、バックグラウンド認証®︎によってスマートフォンの内部に認証に必要な様々な認証情報を蓄積します。
このバックグラウンド認証®︎と利用者が、一対一の関係で継続認証され、ずっと本人がスマートフォンを利用していることが証明されている時だけ生成され、配布する電子鍵「DZ Intelligent ID®︎」っていうものがあります。
これは本人の認証が終わった状態で生成され配布される電子鍵でスマホの操作者が変わるとすぐに無効になり、鍵の仕組みを無くします。

そうすると、この動画 をご覧ください。
これはバックグラウンド認証ではなくて撮影の都合上、顔認証でやっているんですが、顔認証を成功させると、「DZ Intelligent ID®︎」がBluetoothに乗ってパソコン側に飛び、パソコンが自動で開きます。
次に、顔認証をわざと失敗させてみると、「DZ Intelligent ID®︎」が切れパソコンがログオフします。
また私が顔認証を成功させると、何もしなくてもそのままパソコンが自動的に開いて使えるようになります。
他の利用方法として、パソコンだけではなく、車になったり、ATMになったり、地下鉄の改札ゲートになったりと様々な応用例があり、低コストですぐに利用可能になります。

この「手ぶらでおまかせスマホ認証」というのを来年1月からガッツリ売りたいと思っております。
この図2のおばあちゃんが、スマートフォンのアプリでサービスを使っているとします。
使い終わってポケットの中にスマートフォンをしまいました。
でも、地下鉄の改札を通るのも、病院に行くのも、ATMの前に行ってお金を下ろすのも、1回もポケットからスマートフォンを出さずにできます。
近くを通る、入口を通る、ATMの前に行くとすると、全部そのまま本人認証して使えるようになっています。
これは電波の届くエリアの一番最初のところに来た時に、「DZ Intelligent ID®︎」のユーザーがもうすぐ近づいてくるぞと、ここでわかります。

2のところでは、「DZ Intelligent ID®︎」のデータをこっちで受け取って、このカメラの中で復元します。
一番最後にATMの真ん前まで来た時には、この4番のカメラで、顔認証行います。
「DZ Intelligent ID®︎」を持って近づいている時点で、ほぼ、本人が来たということは「DZ Intelligent ID®︎」の正規ユーザーであることでわかってるんです。
最後にお金を下ろす時にzなったら、最後の認証をATMのカメラ側で行う。
そうすると、本人は一度もスマートフォンをポケットから出さなくても、正しい認証により現金の引き出しができる。
という仕組みです。
そして、最後にこのおばあちゃんが無線のエリア外に出ると、一度ATM側に預けた「DZ Intelligent ID®︎」の顔の特徴点というのは消えてなくなります(=削除される)。

認証のために、事前の本人登録も必要なければ、個人情報が漏れる心配もありません。
何度も言った通り、コストはもう20分の1とか30分の1になります。
サービスをスタートさせるまでの導入期間も非常に短期間です。
バックグラウンド認証®︎を搭載したアプリケーションと相手側に電波を受け取る機器とカメラがあれば大丈夫です。
35万画素程度のWEBカメラでも十分な認証が可能です。
近年、無人レジや無人改札などの導入に顔認証を利用することが増えてきていますが、それらに比べて、サーバー不要であるので、コストが安く、反応スピードも早い、しかも個人情報漏洩の危険や事前の本人登録も不要という、スマホをポケットに入れたままで(手ぶら)で、認証や決済が可能になる素晴らしい商品です。
25年1月末から発売を開始しますので、よろしくお願いいたします。
大野
誰に売るんですか。
徳山
いくつかあるんですが、現在はサンプルとしてお伝えしたATMのメーカーさんや、改札ゲートを利用する企業様、車の鍵などにも利用可能です。
車の場合は、リレーアタックといって、無線の電波飛ばして、他の人が離れた場所から開場し、盗難される事件がたくさんあります。
我々の技術であれば、それらを防ぐことができます。
大野
早くそんな世界になってもらいたいものです。
徳山
来年1年でその足がかりを作ろうと思っておりますので。
大野
もうぜひ頑張ってください。
早く使いたいです!

ボランティアをベースとしたMIT-VFJに期待すること

大野
ボランティアをベースとした我々の活動に対し、期待やご要望などあれば教えてください。
徳山
我々のようなディープテックベンチャーというのは常に資金がないんで。
この資金支援をしてくださるようなエンジェル投資家の紹介は、めちゃくちゃありがたいですね。
僕がまだ20代だった頃、SHARPに勤めていたんですけど、あの時は本当にみんな物作りとか技術とかに長けた人が多くて、僕もその時によく勉強させてもらっていました。
しかし、今は、有名なメーカーさんに昔ほどの技術がなくなり、
私達の様な技術に理解を示して投資をしてくださることが少なくなっています。
一方でエンジェル投資家の方は、やろうとしていることがシンプルでわかりやすければ「そういうものを作ってくれるんだったら、出資するよ」快く出資も決めていただけるので、その様な機会を作ってくださるような仕組みがあれば、ありがたいです。
大野
今までどれくらい調達されていますか。
徳山
今までトータルで約13億です。
大野
あとどれくらい必要なんですか。
徳山
来年の2月末までに、3.5億を調達しますが、直近では5,000万を調達中です。

VMP24ファイナリストへ、スタートアップのみなさんへ

大野
今年もVMP24が佳境に入っています。
このインタビューが掲載される頃には結果が出ています。
ファイナリストの皆さんに、この場で応援メッセージをいただけたら幸いです。
徳山さんのご経験からみて、やっておくべきことなどあれば、後輩である今のファイナリストの方々にお伝えいただけたら嬉しいです。
徳山
やはり人と人とを繋ぐという、その人と人との繋がりを大事にするというのは、やっておかないと。
いざの時に助けてくれるのは、「人」しかいないですからね。
どこでどんな縁でどう繋がるかって、本当にわからないので。

私の経験談で言うと、僕らみたいなディープテックベンチャーは技術に自信があるもんですから、ついその辺の部分を軽視してしまうんです。
しかし、困ったときとか、いざ商品を売るとなった時には、やはり技術だけでは駄目なんだなというのは、身にしみてわかった部分がございます。

恐らくベンチャーをやってる方は、独自の面白いアイディアだったり、技術だったり、そういうのに自信があって応募されてるんだと思うんですけど、やはり最後の最後は人と人との関係を重要視して、ご縁を大切にしながら、事業も進める。
ということが重要になるのではないかと思います。
その様なことを先輩として少しアドバイスさせていただければ嬉しいです。
大野
貴重なお言葉をありがとうございます。
とても大切なことですね。

徳山 真旭(とくやま・まさあき) 氏 プロフィール

株式会社AnchorZ CEO
59歳

最終学歴、学位及び取得年(西暦)
1983年03月 大阪府立勝山高等学校卒業

事業経歴
株式会社ユナイテッド航空、株式会社シャープシステムプロダクトを経て、
1995年04月 株式会社アーク情報システム企画販売部に入社、企画販売部事業部長に就任
2007年01月 株式会社トリニティーセキュリティーシステムズ取締役副社長に就任
2009年04月 株式会社AnchorZ設立、代表取締役就任

アピールポイント
「革命シリーズ」「CD革命」「H D革命」「Boot革命」などの企画・開発・販売を行った。
特に「CD革命/Virtual」は世界初の仮想CD -ROMソフトとして世界規模の大ヒット商品となった。
AnchorZ創業後、「DZ Security®︎」というバックグラウンド認証®︎技術の世界特許(日本・アメリカ・中国)を42件取得し、IEEE/IJCB2023でも論文が採録され、国内外の企業から注目を集めている。

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